現在お住まいの住宅ローンが残っている方や、お住まいの売却代金を新居の購入費用に充てたいとお考えの方には、「売却先行」での買い替えがおすすめです。売却先行の一般的な流れと、そのメリット・注意点について詳しく見ていきましょう。
売却先行の一般的な流れ
- 現在お住まいの住居の売却活動開始
- 現在お住まいの住居の売買契約締結
- 新居探しスタート
- 新居の売買契約締結
- 新居の住宅ローン手続き
- 売却物件の代金受け取り・引渡し
- 新居へ引越し・入居
売却先行のメリット
売却先行で家の買い替えを行う主なメリットは以下の通りです。
- 資金計画の明確化:
現在お住まいの住居の売却代金を新居購入の資金に確実に充てることができます。売却価格が確定することで、新居にかけられる予算が明確になり、無理のない資金計画を立てやすくなります。 - 納得のいく価格での売却可能性向上:
「いつまでに売らなければならない」という期限に縛られにくいため、焦らずに売却活動にじっくり時間をかけることができます。これにより、より納得のいく価格で売却できる可能性が高まります。 - 住宅ローン審査への好影響:
新しい物件の購入時に住宅ローンを利用する場合、既存のローン残債があると審査のハードルが上がることがあります。売却を優先し、売却代金で既存ローンを完済できれば、次の住宅ローンの審査に影響を与えにくくなります。
売却先行の注意点
一方で、売却先行を選ぶ場合には以下の点に注意が必要です。
- 仮住まいの必要性:
売却した物件の引渡し時期までに新居が見つからない、または入居できない場合、新居が決まるまで一時的に仮住まいが必要になることがあります。 - 仮住まいの費用と手間:
仮住まいが必要になると、家賃や敷金・礼金といった費用に加え、2回分の引越し費用や手間が発生します。これにより、全体的な費用が増加し、作業的な負担も大きくなります。 - 新居選びの焦り:
仮住まいへの引越しを避けたい、あるいは仮住まい期間を短縮したいという思いから、新居探しを焦ってしまうことがあります。その結果、十分な検討ができず、後悔する物件を選んでしまうリスクがあります。
売却先行は、資金計画の安定性が大きな魅力ですが、仮住まいの可能性とそのコスト・手間を十分に考慮して検討することが重要です。